これもひとつの物語。
一遍 水面は揺れても
その女は、自分の顔に自信があった。 物心ついたときから、まるで人形のような子だと撫でられ、学生のときは愛の告白を多く受け、それは隣町からも届いた。 社会に出ては、たいしてお願いもしていないのに少し言葉をかけると周りがいうことを聞いてくれるも...
あの世四界 大閻羅と七閻魔
ここは、重き魂がたどり着くあの世——落界(らっかい)。 人の世では、地獄、冥府、はたまた黄泉と様々な言葉で表されているが、罪を抱えて“落ちる場所”であることに変わりはない。 今日も今日とて、落界の裁判の場に立たされる、落ちた魂がひとつ。彼の...
一遍 羊の角に糸を貸す
お前のことを探している女がいるぞ、という話をセマルドセマルド・レカム悪魔族。外見年齢二十代前半の男。紋様術の使い手で、戦闘員。詳しくはキャラクター紹介ページへ。が聞いたのは、行きつけの酒場でのことだった。 いち戦闘員としての任務終わり。いつ...